【何度もやり直しているのに!】学校で勉強しても何年経っても一向に英語が上達しない理由とは!?

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英語を勉強しようと思ったとき、具体的に何をすればよいかイメージできますか?

たとえば…
・文法をやり直す?
・語彙力をつける?
・動画を見て聞き取り力を鍛える?
・英会話学校に通ってネイティブスピーカーと話す?
・etc…

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よくある英語の勉強法の調べ方

書店かウェブサイト

大抵の場合、まず書店の英語コーナーウェブサイトで調べますね。私もそうでした。

書店に行けば英語学習者向けの雑誌や書籍は無数にあるし、書いてある通りにやればある程度できるようになる気がして色々試してみる。

英語の「学習法」(英語をどう勉強すればよいか)の本だけで20冊以上読みました。もちろん英単語、文法書、ビジネス英会話、会議で使うフレーズ、雑誌定期購読、洋書なども数年かけていくつも試してきました。

ネットでも調べて大手出版社の英語特集を読み、文法の解説を読んだり、海外ニュースサイトを読んで読解力を伸ばす努力をしたり。様々な英語の動画コンテンツを見てリスニング力を鍛えたり。

成功する事例は少ない

その結果、若干の効果はありましたが目標とするレベルには到底及ばない。私が目指す「非日本語圏の人と不自由なく意思疎通ができるようになる」という目標達成にはほとんど役に立たなかったのです。

もちろんそれでできるようになった人もいるだろうし、書籍や雑誌に書いてあることは実際に間違いではないと思います。しかし少なくとも英語があまりできない典型的な日本人の私が海外の人と意思疎通できるようになるという目標を達成するために必要な勉強法を書いた本やネット記事は皆無でした。

ネット上に溢れる信頼性の低い情報やアドバイス、広告

誰でも情報発信ができるインターネット上には信頼性の低い情報が溢れています。信頼性の高い情報を見つける方が難しいかもしれません。英語学習に関しても同様です。

企業から個人ブログまでその精度や価値が正しく評価されない情報が多数存在します。その多くの第一目的は読者に実用的な英語力をつけてもらうための情報提供ではなく、商品やサービスの紹介であり、結局のところ利益目的です。

2021年2月26日現在、Googleで「英語学習法」と検索してみると、なんと1億6百万件ものサイトがヒットします。それだけ多くの企業や個人が英語学習に関連した情報を発信している訳です。上位のサイトをいくつか見て頂くとわかりますが、その多くが記事の中で教材やサービスを紹介しているはずです。

私は決して英語学習教材やサービスの利用を否定しているわけではありません。実際に有益な情報も多く記載されていることもあります。しかし注意すべきなのはその内容をすべて信じるのではなく、自分の目標達成のために有益かどうかを自分自身で判断する必要があるのです。

ネットに溢れる情報の選択を誤ると、これから英語学ぼうとする皆さんにとって有益どころか有害となる可能性があり、私はこのことが日本人の英語力獲得を阻害する一因となっている気がしています。

いつまで経っても英語向上しないのは

英語学習に関するコンテンツが年々増え続けているにも関わらず、なぜ実践的な英語力を獲得するのは相変わらず困難なのでしょうか?

学校教育とテスト重視志向

テストのための英語に慣れている日本人の多くは「正解」を求めてしまう傾向にあります。文法に忠実に沿って文を組み立てなければならない。発音はなるべくネイティブに近く。でもなかなかできない。

ところが言語に一つの正解はありません。英語のネイティブスピーカーでも米国と英国では違いも多いですし、同じ国同士でも発音や話し方の癖が異なります。

日本語でも同様ですが、話者の選択する単語や組み立て方は人によって多種多様です。英語でも話す人によって文の構成や使う単語は異なり、英語ネイティブでない場合には母国語の影響を強く受けるので発音も話し方もネイティブとはだいぶ違います。

一つの正解を追い求めて勉強することは世界共通言語を身に着ける上では好ましくありません。多種多様な人たちとの会話には柔軟性が必要です。受験やテスト勉強のような勉強法は言語の習得には向いていません。

TOEIC偏重

多くの企業がTOEICの受験を推奨していることも英語力向上を妨げる一つの要因だと思います。

TOEICでハイスコアを取りたいと英語の勉強をする人も多いでしょう。その中で語彙が増えたり、読解スピードが上がるという利点も確かにあります。しかしそれで実践的な英語力がついたといえるでしょうか?

昇進の為に高いTOEICスコアを取りたいという目的であれば問題ないでしょう。しかし海外の人とコミュニケーションを取りたいという目標がある人がTOEICのハイスコアを目指して勉強するというのは好ましくないと思います。

実践的な英語力がある人がTOEICを受けたら高得点を獲得できる可能性は高いですが、TOEIC高得点の人が実社会で英語を使えるということではありません。

最初に必要なのはゴールの明確化

英語の勉強を始める前に必要なのはゴールイメージを明確にすることです。

自分はどういう場面で英語を使いたいのか?英語を使って何をしているのか?

例えば

  • 海外からの観光客を英語でもてなす
  • 海外支店との会議のファシリテーションをする
  • 海外旅行先で地元の人と会話を楽しむ

旅行業で海外からの観光客と話をしたい場合、事前に想定される会話をシミュレーションできるでしょう。どのような単語や文を使えばよいか、どのような回答が想定されるか、予め準備ができる場面が多いのでそれほど難しくない。最初はうまくできなくても実践を繰り返し、回数を重ねるごとに英語力は向上していきます。

海外支店との会議の場合は色々ありますが、最低でも相手の発言を聞き取れる必要があり、ファシリテーターであれば自分の言いたいことを伝えるスキルに加えて会議を進行する言い回しも習得する必要があります。また、英語の会議で発言するためにはかなりの勇気が必要。人によっては自分のマインドセットも変えなければならないかもしれません。海外の場合は発言の有無がものをいうので、ファシリテーターでなくても会話に参加する意識が求められます。

海外旅行の場合も色々と訓練が必要です。自分の言いたいことを予め準備しておき、いつでも言えるようにする。相手の言っていることを聞き取れるようにシーン別に似たような会話を何度も聞いて頻出フレーズを頭に入れておくなど、日本で準備できることは多々あります。

上記のように実際の英語を使う場面を想像すると、一から文法書を学ぶことやテスト勉強、一般的な英会話を練習することよりも場面に合った英語をひたすら繰り返し、必要な文法や語彙を集中的に学ぶ方が早く実践的な英語が身に付きます。局所的にできることを増やしていくと次第に対応できる場面が増えて自信も付いてきます。

Hiroyuki
Hiroyuki

理系大学卒業後、日系大手メーカーにてエンジニアとして就職。その後外資系企業に移りマーケティング部門にて多国籍従業員と共に仕事に従事。英語ができなかったエンジニアが米国本社で働けるようになるまでの経験をシェアします。