【学校や塾にだけ任せてない!?】子供の英語力をつけるには親も日常的に英語を使うことが最良の教育!

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30代は仕事でも多忙な時期である一方、家庭では子供の世話や教育を考えなければならない時期でもあります。私はどんなに仕事で忙しい時期でも、幼児期の子供に対する教育については時間を取って妻と共に真剣に考えるようにしていました。

日本の教育を見ると、小学校ではプログラミングの授業が新たに始まり、英語を学び始める時期も年々早くなっています。また下校後に英語塾や英語で教育プログラムを提供する学童なども人気を博しており、日本人の英語力強化が必要という社会的な圧力と、その流れに乗り遅れないように子供の英語教育を強化したいという親の強い需要が背景にあります。

しかしこの状況は子供にとって適切なのでしょうか?

みんな英語が必要だって言っているし、子供の将来を考えたら英語は話せた方がいいよね!?

早い時期から英語塾に通わせて英語に触れる機会を増やせば子供の英語力は自然と上がるでしょ?

でも親が教えられないから学校や塾で学んでもらうしかない・・・

うちでは赤ちゃんの頃から英語教材や通信教育を使って慣れさせているけど・・・

確かに1億2千万人程度の日本人としかコミュニケーションできないことや、日本語の情報しか理解できない状況が続けば子供の可能性を狭めることになります。しかし、小さいうちから英語でコミュニケーションできると何故良いのでしょうか?

このページではその理由と私が考える最良の英語教育について記述したいと思います。

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母国語の重要性と英語を学ぶ価値をよく考えるべき

結論から言えば、私は幼少期から英語を話す必要はないと思います。幼少期はその時期にしか伸ばすことのできないスキルを開発することや、個性の芽を伸ばす重要な時期です。英語と日本語のバイリンガルにするためには、日常の中で多くの時間を英語に触れさせなければなりません。決して週に数時間という短い時間では英語を日本語と同じように使えるようにはなりません。

日本の子供たちにとって長時間英語主体の環境下で過ごすことは難しく、結局のところ中途半端な環境の中で英語に慣れる程度しかできません。これは「英語で早くコミュニケーションできるようになる」という目的に対しては効果的とは言えません。

私は幼少期には子供には英語を幼少期から使えるようになるという目的は捨て、言語や社会の多様性を感じる一つの手段と割り切って英語に触れさせるのが大切だと考えます。故に英語そのものではなく、日本語であっても重要なスキルの開発や豊かな感性を育む遊びなど、幼少期に行うべき教育や遊びに多くの時間を費やすべきです。

早期英語教育が全員に必要という「ズレた」考え方

幼児期は脳や身体がすさまじいスピードで発達しますが、この時期にしか発達しない要素があります。お話を読み聞かせたり、手先を良く動かす作業をさせたりすることで飛躍的にスキルや感性を伸ばすことができます。

親はなるべく子供を自然界に連れ出したり、本を読んだり、折り紙やハサミを使った創作活動などに付き合い楽しく過ごすことによって子供の自己肯定感を強め、将来の高等教育や社会活動に向けた土壌を作ることができます。

この大事な幼児期によくわからない目的で英語塾に通わせ、中途半端な英語教育に少なくない時間を費やすことは好ましくないと思います。算数や国語、理科などの初等教育は日本語で十分にできます。英語で理解するよりも根本的な原理原則を理解する方がはるかに重要ですよね。

英語脳で考えさせるよりも思考力や基礎学力を母国語でしっかりと考える素養を身に着けることが高等教育で主体的な学びを深めることに繋がります。あくまで英語はコミュニケーションツールであり、将来社会で活躍するには学力と学んだ知識や経験を基にした思考力や問題解決力の方が重要です。

よく幼児用に英語で数や身の回りの事象を英語で説明する動画コンテンツなどが販売されていますが、その動画を見ている時間に日本語で一緒に積み木などで数の概念を遊びながら理解させる方がはるかに有益な時間の使い方だと思います。

親の英語に対する劣等感を子供に押し付けるべきでない

子供に英語を学ばせたいと思う親の中には、自分は英語ができないけど子供には英語を不自由なく使えるようになってほしいと願い早期英語教育をさせている家庭もあるでしょう。そしてネイティブのいる環境で幼少期から英語に親しませれば自然と英語が話せるようになると思うかもしれません。

私は親の英語に対する劣等感を理由に子供に英語を学ばせるべきではないと思います。そのような理由では子供は英語を学ぶ意欲は湧きません。家庭内に英語を話す土壌や英語に親しむ機会が皆無なのに、英語塾や学校だけで英語が話せるようになると考えるのは無理があります。

なんとなく将来英語が必要だから早いうちから慣れさせたいという理由で、とにかく英語学習をさせようと考えるのは止めましょう。子供の幼児教育を考慮する際に「まず英語」と考えるのは間違いであると考えています。

英語を話す前に、言語の多様性に興味を持つことが大切

しかし何が何でも英語を駆使してコミュニケーションができる状態にするという目的を排除すれば、英語に適度に触れさせるというのは意義があると考えています。それは世界の多様性を理解させるのに役立つからです。

長女は私立保育園で3歳から自分達を構成するコミュニティについて学びを始めました。家族や親族から始まり、保育園の友達や先生、日本という国や世界といった流れでこの世界のコミュニティについて次第に理解を深めていました。

そしてその中で自分たちが普段話す言葉以外にも異なる言語があるようだという認識ができるようになります。保育園の先生の出身国はアジアやヨーロッパなど複数で、それぞれの母国語や文化、習慣について理解する機会が日常的にあり、英語に限らず、世界では様々な言語が使われているということを理解していました。

これによって子供は海外のお祭りなどに興味を持って聞いたり調べたりし始めます。その中でやはり英語が必要になるということを身をもって実感することで英語を理解しようという意欲が芽生えてきます。

身の回りで英語を話す人が少ない(いない)というのは、子供たちが世界的な視野に立つという観点において好ましくありません。早いうちから英語に触れさせるのはあくまで英語ができるようになるという目的ではなく、世界には違う言語を話す人たちがいて、彼らとコミュニケーションを取るには共通言語を使う必要があるということを早く理解させることこそ重要なのだと思います。

子供の英語力向上を期待するなら親も一緒に英語を使うべき

早いうちから子供に英語の便利さを理解させるには、最も子供と会話をする機会の多い親が英語でコミュニケーションしている姿を日常的に見せることが近道です。

私は海外との電話会議が頻繁にあるため、在宅で仕事をしていると子供たちがその姿を見ていることがあります。父親が普段と違う言語で話をしているというのは強い興味が湧くようで、よく横で観察しています。もちろん内容は理解できないですが、どうやら誰かと話をしているようだということは理解しているようです。

子供たちは保育園で社会や世界の国々について学んでおり、自分たちと違う文化や習慣を持った人たちがいるということを頭では理解しています。しかし日本において言語や人種、文化の多様性に日常的に触れるのは都市部であっても困難です。

もし身近に国籍問わず違う国の出身で日本語以外の言語を話す人たちがいたら、もっと英語や異文化に容易に馴染むことができるでしょう。この幼少期から大人になるまで日本人だけで構成される社会が英語の習得や多様性の理解を阻む大きな一因になっていると思います。

逆に言えば、親が日常的に英会話の勉強をしたり英語で仕事をしている姿を見せることで子供も英語の必要性を自然に認識したり、興味を持って触れることに繋がるはずです。

親が日常的に英語を使う姿を見て子供も興味を抱く

ここで重要なポイントは、親がペラペラな英語を話せる必要はないということです。発音も文法の間違いなど自分の理想と違う姿を子供や他人に見せるのは恥ずかしいと思うかもしれません。しかしそれは大きな誤りで、むしろ率先して学び続ける姿勢を見せるべきです。

親の努力する姿を子供に見せる機会はそうそうありません。日常生活では親は子供に色々と教えるのが当たり前であり、学びに四苦八苦する姿を見せるのは教育的ではないと考える人もいるでしょう。しかし大人も新しいことに挑戦するということを率先して見せることは何よりも有意義な教育の一つです。

うまく英語を発音できない、適切なワードが浮かばずに詰まってしまうなどはじめは汗をかくことが多いです。その姿を人に見られるのはやはり気が引けると思います。でも子供には普段から失敗を奨励していませんか?失敗を繰り返すことで何事も上達すると教育している家庭も多いはずです。そのお手本を一番身近にいる親が見せることで子供も失敗を恐れず挑戦をする姿勢を学ぶことができます。

そして親が苦労して英語を話そうとする姿勢を見て、「最初から上手くできなくてもいいんだ」「大人でも苦労して勉強するんだ」と理解し、そこまでして獲得する「英語とは何か」に興味を抱くようになります。そしてしばらくするとパパやママは違う言葉を話す人たちとコミュニケーションができるんだと理解するようになります。

親が独学でも英語を学習するメリットとは

英語を話すというと、不自由なく外国人と意思疎通ができる状態を思い浮かべる人が多いですがそうではありません。英語は目的達成のツールであって、決して完璧を目指す必要はありません。もっと気軽に捉えましょう。

英語で意思疎通ができる数多くのメリット

英語で意思疎通ができるとすぐに思いつくだけでも以下のようなメリットが挙げられます。しかもすぐに始められて時間と資金面で大きな投資も必要ありません。

  • 自分の好きな国、行ってみたい国に住んでいる人と情報交換ができる
  • 海外旅行をより楽しめるようになる
  • 世界各国で友人ができる
  • 世界で起きている出来事を日本語翻訳なしで瞬時に理解することができる
  • 日本でビジネスをしている人が海外にも展開できるチャンスを得る
  • 外資系企業や海外展開している企業で仕事ができる
  • 英語で情報発信することで、SNSで外国人のフォロワーが増える
  • 訪日客や日本に住んでいる外国人とより深く付き合える

時間がない社会人であっても毎日少しだけやりくりするだけで少しずつ英語で考えられることが増えてきます。ある程度のインプットが完了すればあとは実践で力をつけていくだけです。

時間のない30代社会人の親が英語を独学で勉強する方法

そうは言っても仕事に家事に育児に忙しい30代社会人が学生時代のようにまとまった時間を取って英語学習を進めることはできません。また高額な学費を払って仕事終わりに英語塾に通うのも躊躇してしまうでしょう。

しかしこれから英語学習を始めようとする社会人にまとまった学習時間や通塾は必要ありません。最短で効率よく英語を習得する必要がありますが、多くの部分で独学で十分です。それに加えて自分の意見を英語で話す実践の場が必要ですがそれも様々なツールやサービスがあるので心配ありません。

まずはテスト対策ではない実践用の英語学習に足を踏み入れましょう。子供と一緒に英語でコミュニケーションが取れる状態になり、家族で海外旅行をした際に思う存分楽しめるようになりましょう!