英語が聞き取れなくても仕事は進められる──外資で私が最初に捨てた「英語力=価値」という思い込み

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英語が怖い。
聞き取れない。
発言しても相手の反応が分からない。

英語の実践環境に初めて入ったとき、私も同じ状態でした。
正直に言えば、想像以上に苦しかった。

何を言われているのか分からず、勇気を出して発言しても、相手が一瞬きょとんとする。
冷や汗をかきながら、その場をやり過ごすことも何度もありました。

それでも、その環境から逃げるという選択肢はありませんでした。
英語を使わなければ、仕事が前に進まなかったからです。


完璧に準備してから英語を使う人はいない

英語初心者が、事前にどれだけリスニングや文法を準備しても、最初から完璧に聞き取れ、言いたいことを正確に言えるようになることはほとんどありません。

にもかかわらず、日本では「もっと勉強してから話すべき」「準備が足りないから使えない」という考え方が強く、実践の場に出る前に立ち止まってしまう人が多い。

しかし、実務の現場では準備が整ってから英語を使うという順番は存在しません。聞き取れないまま、分からないままでも、仕事は進めなければならない。

英語が怖い本当の理由

英語を使って仕事をすることには、確かに大きな心理的プレッシャーがあります。

ただし、そのプレッシャーの正体は「英語が完璧に話せないこと」そのものではありません。通訳や翻訳の仕事でない限り、仕事の場で求められているのは英語力そのものではなく、専門家としての知識や経験、判断力です。

英語は、それらを発揮するためのツールにすぎません。

にもかかわらず、英語が不安だという理由だけで発言を控えると、本来評価されるはずの専門性まで表に出なくなってしまいます。

チームの会話を止めることを恐れなかった理由

私は、チームの会話を止めることを悪いことだとは考えていませんでした。

英語が聞き取れないまま黙り続ける方が、長い目で見れば、チームにとっても自分にとってもリスクが高いと思ったからです。

意識していたのは、数ヶ月後にチームの一員として結果を出している自分がどう見えているかでした。

その状態を思い描いたとき、最初に多少ウザいと思われることよりも、理解が曖昧なまま進めて後で足を引っ張る方が、はるかに問題だと感じました。

だから、英語が拙くても、質問して自分なりの意見を伝えることをやめませんでした。同じことを2回、3回と繰り返すうちに、それは「またアイツか」という反応ではなく「そういうスタイル」として受け入れられていきます。

少なくともグローバル企業の環境では、分からないことを確認し、議論に参加しようとする姿勢は、インクルージョンの流れの中で自然に受け入れられます。

裏では何をしていたか

もちろん、現場に出るだけで何もしなかったわけではありません。しかし、一般的な英語学習とは努力の方向が少し違っていました。Teamsの会話は可能な範囲で録音し、すべてを完璧に聞き取ろうとはせず、自分が理解できなかった部分を後から確認します。

次の会議で発言が必要な場面が分かっているときは、その場で使えそうなフレーズや、短いスクリプトを事前に用意しました。暗記するためではなく「何を言えばいいか分からなくなる状態」を避けるためです。

最近では、AIの登場によってこの振り返りや準備の効率は大きく変わりました。

録音した会議をCopilotなどでスクリプト化し、音声とテキストを照らし合わせることで、聞き取れなかった理由を後から特定できるようになったからです。また、自分の英語をもっとより良いものに改善してもらうこともあります。

英語学習をしている感覚というより、実務で詰まった部分を改善していくという感覚です。

英語力は自分の価値ではない

日本人同士で仕事をする場面において、英語力が評価の中心になることはありません。

つまり仕事を進める上での自分の価値は、英語力ではない

仕事で本当に見られているのは、専門知識、経験、問題解決力、判断の質です。

英語が怖いと感じるとき、まず問い直すべきなのは「英語ができるか」ではなく、「自分は何の専門家として、何を提供できるのか」だと思います。英語は、その役割を果たすためのツールにすぎません。

まとめ

英語を完ぺきに聞き取れなくても、仕事は前に進められます。

必要なのは、英語力を完璧にすることではなく、専門家として成果を出し続ける判断と行動です。

このブログでは、英語が得意ではない状態で実務に関わり続けた経験をもとに、英語力ではなく「判断」と「行動」の観点から、現場で何が必要だったのかを整理していきます。

【追記:2025年版】 現在たどり着いた「最新の生存戦略(AI活用含む)」を体系化しました。まずは以下の記事をご覧ください。