【英語はいつ勉強する?】30代社会人に暇な時間はない!?それでも学習を進める理由と効率的な学習法

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忙しい社会人にとって英語を勉強するためにまとまった時間を確保することは難しいです。睡眠時間を削って就寝前や早朝に勉強する方も多いと思います。または通勤時間中に電車やバスの中で勉強するという方もいるかもしれません。

しかし無理をして時間を捻出しても長続きしません。英語力は短期集中で身につくものではありませんので長期にわたって継続できるように時間を設定することが重要です。

また自分だけで完結する自習時間だけを確保しても実用的な英語力獲得には不十分です。実際のインタラクティブな会話にも慣れる必要があるため、外国人と英語で実践会話する時間も別途確保する必要があります。

しかし自分に合わないスタイルで勉強しても長続きしません。また英語勉強のために寝不足や疲労、ストレスを抱えてしまうと本業への支障や生活の質を落としかねません

そこで今回は勉強時間を確保する際に気を付けるべきことを紹介します。

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一日で勉強に費やせる時間は少ない

crop woman taking notes in diary while sitting in park

一日のうちで自由に使える時間は人によって様々ですが、フルタイムで仕事をしている社会人の場合それほど勉強に費やせる時間は多くありません。

空いた時間にやればいいやという気持ちだと他にやるべきことや、やりたいことを優先しがちになり、英語に費やす時間はどんどん減っていきます。するとモチベーションもさがり最終的にはゼロになってしまいます。

今現在、自分の日常の中でどの程度英語勉強のために時間を確保できるのか確認してみましょう。一般的な社会人を例にとって考えてみます。

平日

まずは平日の行動と空き時間、英語学習に費やせる時間を見てみましょう。かなり積極的に英語を勉強するという前提で見てみます。

時刻行動空いた時間英語の時間
06:30起床・朝食・準備
08:00出発・通勤通勤時間 : 30-40分15分
09:00仕事
12:00昼食自由時間 : 15-30分15分
13:00仕事
18:00退社・通勤通勤時間 : 30-40分15分
19:00帰宅・夕食
20:00自由時間自由時間 : 120分60分
22:00入浴
23:00就寝就寝前 : 10-20分10分
合計115分

かなりの自由時間を英語勉強に費やすことになりますが、これでも一日あたり115分(1時間45分)ですね。実際には通勤中は集中できなかったり、昼食を友人と一緒に取ったり、自由時間に他の予定やタスクが入ったりしますので上記の表は理想的な状況と言えますね。仕事の疲労も考慮すると、これを平日毎日継続するのはとても難しいことは想像できると思います。

休日

休日の過ごし方は人によってかなり異なるので典型的な事例は示せませんが、まとまった時間を取りやすいと思います。まったく予定のない日は遅い時間に起床しなければ午前も午後も数時間を英語勉強に費やせるでしょう。集中力やモチベーションを考慮すると一日120分(2時間)程度でしょう。

一年間で英語勉強に費やせる時間は400時間弱程度

平日は毎日115分確保するのは難しいので週5日のうち3日を、週末は土日のどちらかは予定が入るという想定で1日のみ2時間勉強するとすると、単純計算で一週間あたりの勉強時間は465分(約8時間)、一か月で1,860分(31時間)、一年で22,320分(372時間)になります。

370時間あれば十分英語環境に飛び込める

では英語で外国人とコミュニケーションを取ったり、海外の情報を入手できるようになるのに年間370時間で足りるのでしょうか?

ネットで調べるとなんと1,000時間以上もの時間が必要と書かれたものが数多く見られます。上記のモデルを継続したとしても1,000時間に到達するまでには3年もかかってしまいます。そこまで勉強だけを忍耐強く続けられるでしょうか?

私は普通に考えて無理だと思います。英語を手段として使うという目標を鑑みればそこまで勉強に時間を費やさなくても達成は可能だと思っています。

なぜなら実際に経験しながら学びを継続すればよいからです。勉強をしてある程度のレベルになったら実際の英語環境に飛び込もうと考えている人は日本には多いですがそこまで待つ必要は全くありません。何より勉強ばかりしててもつまらないですよね。

日々忙しい社会人が限られた時間を英語学習に費やすのであれば、楽しくなければ続きません。効率的に学習し実践の中でスキルアップを図る方が圧倒的に楽しいのです。

朝活は人によって得意・不得意があるので注意

さて英語学習に取り組む際には朝早く起きて勉強をしたり、寝る前に集中して勉強しようと時間を設定するパターンも多いですが、これは人によって合う・合わないがあるので注意が必要です。

朝活というのが流行り、朝早く起きて趣味や勉強に励むと一日が快適に過ごせるということをアピールする本や人も多くいますが、実際にはそれをマネしても自分も同じようになるとは限りません。それどころか自分に合わない生活をするあまり体調を崩したり日常生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。

夜型か朝型かは遺伝子によって決まっており、夜型の人が努力しても決して朝型にはならないという可能性も指摘されています。

朝早く起きるのが得意な人、夜寝る前の方が集中できる人、それぞれ自分に合った時間の設定方法があります。「朝活は素晴らしい」という情報だけを盲目的に信じずに睡眠時間はしっかりと確保し、無理なやり方は避けましょう。

英語力強化に必要な学習

それでは次に具体的な学習内容について考えてみましょう。

英語力強化に必要な勉強は目標と現状のレベルによって様々です。TOEIC対策であれば語彙力や文法の勉強、読解スピードやヒアリング力の強化、過去問の練習などですし、コミュニケーション力を強化したいのであればこれらとは別に実践も必要になります。

私は今後私たち社会人が生きていくうえで必要となるのは海外の情報収集と外国人と意思疎通ができる英語力だと考えているので、この目標に対して必要となる勉強内容を紹介したいと思います。その理由については下記記事で紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

英語力強化に向けた勉強のやり方

読解力強化には洋書を使う

まず海外の情報を理解する上で必要となるのは読解力です。読解力を高めるには基本的な文法や頻出する語彙などを理解している必要がありますが、初期の段階で文法書や単語集の暗記に多くの時間を消費するのはやめましょう。モチベーションが下がり維持できませんし、多くの時間が無駄になります。

手っ取り早く読解力を伸ばすには初級者向けの洋書をまずは一冊読んでしまうことです。初級者向けの本にはそれほど難しい単語は出てきませんし、難しい文法構造もありません。もちろん最初はわからない単語や理解できない文章に出くわすので文法を調べたり単語を調べたりしますが、慣れてくればどんどん早く読み進められるようになります。

基本的に洋書は前半部分に出てくる単語や言い回しを理解できれば後半は辞書や文法書を見る頻度が少なくなります。最初の3割くらいは頑張って辞書を引きながら読み進めましょう。この段階をクリアできることが最初の難関です。

面白いと思える本を選ぶ

fashion man love people

洋書を読み進めるためには最初の難関を乗り超える必要があります。そのためには面白く、興味を持てる本を選びましょう。内容をよく知っている自分の好きな本がオススメです。内容を知っていると知らない単語や文法が出てきても何を説明しているのか想像が付きますので、具体的な場面と英語の表現が一致しやすいのです。

私は不思議の国のアリスの話が昔から好きで内容を理解していたので、ルイスキャロルの”Alice’s adventures in wonderland”を最初に読みました。短い話ではないので読み終えるまでには時間がかかりますが初心者にはちょうど良い本だと思います。(2022年

私は不思議の国のアリスの話が昔から好きで内容を理解していたので、ルイスキャロルの”Alice’s adventures in wonderland”を最初に読みました。短い話ではないので読み終えるまでには時間がかかりますが初心者にはちょうど良い本だと思います。(なんとKindle版は無料で読むことができます!2022年9月現在)

ペーパーバック版は小さくて軽いので鞄の中に常に入れて持ち歩けるサイズです。時間ができたときに広げて読むことができるので、通勤中や休憩時間に読み進めることができるでしょう。わからない単語や文章が出てきたらスマホの翻訳アプリで調べてください。

このとき詳細な文法にはこだわらずに内容が理解できれば先に進みます。どうしてもわからない言い回しの部分にはしるしをつけて後ほど調べます。自分の知っている文法に則らない言い回しや辞書に載っている日本語では意味が通じない部分もでてきますが、少し調べてわからないようであれば先へ進みましょう。

洋書を読む第一の目的は完全に本の中身を理解することではなく、なるべく多くの文章を読んで自分の読解力に自信をつけることです。完璧ではなくても洋書を一冊読み終えることができれば大きな自信につながります。読み終える頃にはもっと読んでみようという欲求がきっと出てくるはずです。

最初から文法書を一から勉強する必要はない

私たちは中学高校、大学で英語教育を受けてきました。その中で基礎文法はかなり学んできています。一度全体を思い出すために文法書を見るのは良いですが、最初は実際に洋書の中で使われている文章を読解しながら文法を学んでいった方が効率的ですし、モチベーションも長続きします。文法書や単語帳から取り掛かるといつまで経っても「勉強英語」から抜け出すことができません。

ある程度洋書に慣れてきたらWeb上に無数にあるニュース記事やコラムなどを興味のあるものから読んでみてください。こちらも自分の専門分野や好きな分野を対象に取り組むといいと思います。

以上、まずは英語読解力の向上について説明してきました。さらに慣れてきた場合の学習法やヒアリング力などその他の学習法については別の記事で紹介します。